平成27年 9月


先ずはトマトのブランド化を

哘清悦

 まず「七戸町」のブランド化を進めるために、七戸町の認知度

を向上させる必要がある。

 「ドラキュラdeまちおこし実行委員会」が、デザイナーのト

ムスマ氏に口ゴマークの依頼をし、町民の誰もが使えるロゴマー

クを考案してもらったが、その普及を図る手段として、山車団地

東側の壁に大型看板を設置するのが最良だと考えたが、町長の考

えは。


産地間競争に勝つために進める

町 長

 任意団体が独自に作成したロゴマークを、大型看板として公共

的な施設に設置するとことは、町公認との誤解を受ける恐れがあ

るためできない。


哘清悦

 町の特産品でもあるトマトのブランド化についての町長の考え

は。


町 長

 米の地位低下が著しいため、複合経営による農業所得の向上を

図るために、トマトを中心とした施設園芸、野菜への取り組みを

支援している。

 トマトは特に近年、作付面積が増加し、七彩館ではニンニク、

長芋に次ぐ販売額となっていて、購入者からもフルーツのような

トマトが買えると好評を得ている。

 糖度の高いトマトが増えることは評価が高まり有利販売につな

がると考えている。

 トマトを基幹作物の一つと位置付け、産地間競争に勝つために

、ブランド化に向けて工夫を凝らして進めたい。


哘清悦

 ブランド化には、トマト農家が食味の向上を目指す仕組み作り

が必要。オータムフェスタの農林畜産物共進会で、大きさ・形状

・色による従来の選考方法に、比重・糖度・コク濃度・断面形状

等の評価項目を追加し、試食を行って町長賞を決めてはどうか。

 そこで得られたデータは、農協の指導員が農家を指導する際の

貴重なデー夕にもなる。


町 長

 大変に結構なこと。農協では現在、糖度で区分けした販売は行

っていないが、糖度の高いトマトを生産できている農家もあるの

で、七戸ブランドとして先行してスタートさせたい考えはある。


地域おこし協力隊を農業生産法人に

哘清悦

 ゆうき青森農協が来年4月に設立する農業生産法人は、就農を

目指す地域おこし協力隊の受け皿として最適だと思う。

 同農協と連携し、協力隊を受け入れる考えはあるか。


町 長

 単に農家の労働力不足を補うというのであれば、この制度は馴

染まない。

 農協がこの制度をどのくらい理解し、どう活用できるか十分な

協議が必要。

 協力隊活動終了後に、実際、町に定住できるような仕事がどの

程度あるのか、よく精査し、活用に向けて進めていきたい。


哘清悦

 制度の周知活動を強化すべきでは。


町 長

 地域おこし協力隊の趣旨や目的をしっかり理解し、具体的な課

題を示して活動してもらうことが大事。

 ホームページや広報誌を活用して積極的に周知を図る。


哘清悦

 関東圏等の大学に進学し、地元就職を希望する人が、この制度

を活用しているケースもあるが、副町長はこの活用例をどう思う

か。


副町長

 地元出身のUターン者が協力隊として来ることはメリットが多

い。七戸高校の進学予定の生徒を対象にしたアンケートでは、約

16%が帰ってきたいと回答。

 今後、県外の大学生に向けて、リクナビに登録していない県内

企業の情報を送付する事業も展開したい。